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作詞作曲:雨森文庫
歌唱:音楽的同位体 星界(SEKAI)
あきゆきて星界(SEKAI)
00:00 / 05:23
浅緋色の空は翳り始め、風が落葉をそより抱き上げる
雲間縫い今年も鳥渡る ぽつねんと影長く
花咲く傍に水差し置こうとも、秋陽の脆さに今際の際
目に染みぬ眩しさを背負いながら、君が纏った憂鬱の色は
降り潰す感情は日々の形見となり
置き去りにされたまま気付かれるわけもなく
本を解くように行間に混じるように
木漏れ日が封をする 溜め息を栞として
夕焼け空は何故かいつもより寂しくて
僕は君の笑顔に、別離の日を想ってしまう
隠してる痛みとか僕には分からなくて
幸せと押し付けて 幸せと押し付けて
せめてこの季節が終わってしまう前に
さよなら以外の答え どうか見付けてくれないか
分かれ道立ち尽くす 後悔を一つずつ
日追い透明を増す 風軋り秋行きて
儚げに帰り花 気付かれないままなら
咲かないでいた方が傷付くこともないか
君は口を噤んだ 僕は耳を塞いだ
瞳に焼き付けた 繕った虚像だけ
本当のことなんか知りたくすらもないが
今日の君が笑ってくれたことだけが嬉しいんだ
誰かに寄り添って言葉は飲み込んで
共感であるために 優しさであるために
やがてこの季節が終わってしまう頃に
さよなら以外の答え 結局、なかったと言うんだ
風が舞い上げる葉に、巻き戻った気はして
でも影は濃くなって、夕闇に褪せていく
「幸せになってね。幸せになるからね」
願ってやみはしない君が決めた道なら
遠ざかる雪迎え 僕だけがすがる秋
でも閉じられたままの本だけ気掛かりだよ
深緋色の陽だまりに佇む ぽつねんと
あきゆきて
落葉が降り積もって
僕の感情が見えなくなってしまうころ
君は新しい道の先を見据えて、秋に行く
寒さはきっともう感じない
枯れたように見えた木々たちは
また来年、同じように芽吹くだけだ
君も
僕は
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