作詞作曲:雨森文庫
歌唱:重音テトSV
啜る珈琲はいつもより苦く、
でも砂糖を入れるには約束が不意になる
真向かいに座る君の表情を見ては、
合わない視線に苦々しく思ってた
グラス越しに君のスマホが鳴った
横目で見ては、知らん振りを繰り返す
飲み干した君のカップに添えられた
スプーンの向きが嫌に目についた
雨が降り出す日曜日
君が首だけを横に降って
いつからかの物語は辞書の一文みたいに終わった
返事を待つ理由はない
でもこれを飲み終えるまで
その最後の瞬間まではきっと二人は
なら、どうして
行き場のない想いと嘘
正解なんて意味のないことばかりを理解した気になって
こぼした黒い染みは元に戻らない
君は出会ったあの日と変わらずに少しも笑ってはないけれど
もう溶けない砂糖を掻き混ぜて、
二人の歪な関係の締め括りだと思った
真向かいに座る君の表情がまるで、
早々に結論を急いでいるようで
僕があげたスマホのケースは、
ベタベタ貼られたステッカーに汚れて
一々口に出すのも情けないのかな
嫌いになる理由を未だ探している
僕は温くなった珈琲を啜りながら雨を眺め、
君はケーキに手を付けること無く窓の外を見上げる
時計を見てしまえば、簡単に終わってしまう
他愛のない会話すら無音で続けるいつもの時間
なら、どうして
何度目かの溜息も無視した
二人で決めた約束事の全部、一頻り破り終えても
世界から僕ら以外消えてしまったようだ
未完成な関係のままで、終わりを打つ気持ちにはなれないけれど
それでもまだ
無言の問い掛けに返事を期待する
でも気付けば
グラスで隠した黒い染みの
広がりがこの関係の答え
「どうして」
どうもしない、ただの気の迷い
正解を探してた僕と、間違いを嫌悪してた君と
「じゃあ元気で」
背中越しに聞こえた音はない
何処かで違えた道がまた交差してもあの日の二人ではなく
言葉なんて、涙のようには溢れてこない
でも涙だって言葉のようには溢れてこない
ありふれた2つの方法で
僕らは想いを伝えようとしたけれど
雨が降り出した日曜日、
傘は持ってきてはないけれど、君の心配すらもう考えなくても良い
でも、どうして
ザラついた唇が今頃甘い
珈琲が冷める
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