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作詞作曲:雨森文庫
​歌唱:音楽的同位体 星界(SEKAI)

夏が過ぎる星界(SEKAI)
00:00 / 03:44

 
顰め面で見上げた陽射しを脅迫した
君の優しげな殺気を感じて逃げる影

渇いた喉に止めを刺す ゆら揺れる汗に映る憧憬
唇に人工甘味料 苦手だって舌打ちをした
空を指差して本物の青を探しに行くんだって
時計は見ちゃいけない 時計は見ちゃいけない

あえてバスをひとつ乗り過ごす選択肢を
僕らはそれでもまだ恋とは呼ばない
はずんだ息が秒針を加速させていく
誰の許可も得ないまま夏は過ぎる


一際大きな雲の向こうに飛行機雲
心臓を突き通すストローって君が言った

足掻く落蝉に水を遣る 無慈悲な愛に君も笑ってる
傾いた空の色を 在り来りな表現したっけ
背中を灼く褪せたベンチの湿った跡をも赤く汚す
時計は見ちゃいけない 時計は見ちゃいけない

「次に会う日が来るまで君か私が
死んでいれば言い訳しなくて済むのにね」
指差した青の境界を理解したふりして
向日葵のように枯れたがるあの夏の日

最終バスを見送る二人は熱に浮かされた
真夏が見せる夢だと馬鹿みたいに笑った
陽炎が立ち込める舗装の上に君が寝転んで
光の粒に揺らいだ夏は過ぎる

 

かと言って不確かに危ぶんだままに
何もかもを夏のせいにし続けているのだ

 © 2023 雨森文庫

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