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作詞作曲:雨森文庫
​歌唱:音楽的同位体 可不(KAFU)

消灯後のワールドエンド可不(KAFU)
00:00 / 03:22

この人生に数リットルのガソリンを撒いて火を付けたなら、
残るものは一体なんだろう
僕自身が燃え千切れ焼け尽きるよりも前に、
笑えなかった思い出は消え失せてくれるのだろうか
何色に轟々と燃えてくれたなら、
たまらなく良い人生だったと思えるのだろうか
それは僕自身が積み上げてきたすべてのものを、
否定するような鮮やかな色合いなのだろうか
でも鈍色した空の下ならば、
何より映える景色に映るかもしれないな
天井の染みを突き抜けた空想の赤色、
遠ざかる意識を必死で繋ぎ止めている

頭を押さえつけられ、やれば出来ると持て囃され、
必死で生きてきたつもりが噛み合っていなかった
無い物ねだりだって、分かっていた気がしたけど、
逃げ場所を探すため逃げるだけの言い訳ばかり
嗚咽に混じる僕自身の汚い心
消え去ってゆけ、燃えてなくなれ
手を伸ばしても伸ばしても、誰も掴んでくれないなら
一人きり静かに背中丸めて閉じ籠もるしかない
 

どろどろに溶けるだけで消えれなかったらどうしよう
だったらサヨナラは言わないでおこう
この人生には、数リットルもの涙があったんだろうか
悲しいからって、ちゃんと泣けたんだっけ
室内灯が目に染みて、僕はきっと最後の涙を流す
何物にも満たない、就寝前の世界終焉
意識を失って、今日も世界は終わる

消灯後の

ワールドエンド

目が覚めて、
「ああ今日もまた生きなきゃならない」
と愚痴ると同時に、
​今日もまた
世界が終わっていないことに安堵するのだ

 © 2023 雨森文庫

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