作詞作曲:雨森文庫
歌唱:ナクモ / NAKUMO
容易く他人の意志を継いだ気になっている連中が
墓石の上で踊り狂った姿を撮影して共有して
苦々しく思うのは不謹慎だとか罰当たりとかより前に
馬鹿みたいに悪巫山戯だけして生きるのが羨ましかった
それを道徳的だなんだと例えようとするから拗れるだけ
誰もが理解した上で常識から飛び出そうと躍起になっている
街路樹のように束縛されたまま伸びる方向を決められたくはない
でも目覚まし時計に起こされるたびに、歯車の一部だと自覚する
有り触れた意味のないことが有り触れすぎている社会
空っぽの僕は所詮一人、テレビの声を否定するだけ
誰彼と構わず純粋さを持ち上げた末の理想郷
1の次は2じゃないと言える奴らを持て囃してる
悲しい物語の下から二番目の演者なら
誰にも気付かれず、静かにあることが役目なら
それは空気のように、無くてはならないものなのかなあ
空っぽのままで生きるなら、それも仕方ない
痛がるフリが上手くなったら、わざわざ怪我を増やしに行く
大声で叫べば叫ぶほど、かすり傷も全治数年になる
振り翳された正義とは言わば、悪い病気のようなものだ
他人も本人ですらも、それは幸せを遠ざけていくだけ
普通の大人にはなりたくないと腕に刺繍を施した少年は
入り口前で門前払いされ、社会を憎んで大人になれず
特別な人間になりたいと努力を惜しまなかった少年は
壊すべき壁を乗り越えようとして、泣きじゃくるただの子供
正義が僕らを殺すのか、僕を生かすのは誰かの悪意か
媚売る方を間違えないように、土下座したままで眠ってた
真っさらな予定表に、無理矢理詰め込んだ幾つかの理想
落書きみたいで読めないが、思い出すほど大切でもない
別の道を歩むことを、踏み外したと言うのなら
綻びを見付け立ち止まることを、怖いのかと馬鹿にするのなら
砂糖とミルクの量を見て、肩を竦めて笑うのなら
自分一人では何も決められない、僕らは誰かの玩具でしか無かった
それを受け入れて、初めて一歩目を歩き出せる
でも二歩目を踏み出す前に、また誰かの許可を得なくては
有り触れた幸せにすら、この手が届かないのなら
空っぽのままで、死んでしまいたい
僕は藁のままで
藁
になる